青森市中央市民センター   2004年12月13日

「市民と職員の対話サロン」を終えて

「建設的に話し合えば接点は必ず見つかるものだと言うことが、双方に感じた サロンだったと思います。 旧態然としたお上の態度では健全な話し合いは無理、こちらも意固地な態度で 硬直するしかなく、お互いが無駄な時間と労力を使うことになります。 粘り強い接衝で互いが分かちあえた成果だったと思います」    青森の自然環境を考える会代表 小関孝一 ○ 写真:対話サロン12/13中央市民センター 10ヶ月に及ぶ話し合いで、当初は確かに存在した溝は 双方の理解が進んでほと んど埋められた様に感じました。 横内水源地水源保全の仕事は未来永劫に続きますが、ブナ植林問題は明らかに一区 切り付いたというのが実感です。 今後水源保全問題として残された事項は、水道部以外の部署との協力関係が必要と なり解決には時間を要すると思われますが、これまでの経験を活かし対話を続けた いものと考えます。 対話サロンの結果は 1月の青森市ホームページに掲載される予定なので、ここで は簡単にブナ植林問題の総括と対話サロンを報告したいと思います。 ■ ブナ植林問題を総括すれば ● ミズナラ伐採は中止されました。 ブナ植林問題の10ヶ月を総括すれば 次の一行に尽きると思います。 『ミズナラ伐採+ブナ植林+全面下刈り=撤回・中止』 確かに水道部説明で 「来年度(17年)では、八重菊地区の約2ヘクタールに、 6,000本のブナを植林する予定となっております」とあり、ブナ植林が計画通りに 予定されいるとの印象を受けます。 対話サロンの水道部説明 実態はとうなのでしょうか? ここは、水道部ホームページブナ植林計画をご覧いただきたいと思います。 青森市ブナ植林計画 第3次計画の17年度植栽計画は、面積5ha、本数10,000本となっております。 従って説明の2haは、この計画に較べ3ha減少した事になります。 そこで更に17年度植栽予定2haに目を向けて頂きたいと思います。 この2haは、16年度植栽予定5haが3haに縮小され17年に繰り延べされた 区域面積なのです。 つまり平成17年度植栽計画面積5haは全面積中止になったのが実態なのです。 ミズナラ5haの伐採は免れたのでした。 また今年度植栽3haは、その内2haは植栽密度試験区としての植栽であり従来通り の植栽は1haでした。 成果を誇示する必要はまったくありませんが 実態は正しく認識しておきたいも のです。 ● 青森市ホームページから「優れたブナ保水力」削除されました。 水道部と環境政策課のホームページに次の記載があり、以前からその出典を質し ておりました。 『木一本が貯め込む水の量が277リットルと大変高い保水能力をもっています。』 実はこの問題は、次の通り早くから当会によって検証されていたのでした。 ブナ植樹を擁護・支持する誤りを検証す ● 当会のホームページは財産です。 ミズナラ伐採中止も大きな成果ですが、それ以上の成果が青森の自然環境を考え る会のホームページではないでしょうか。 ブナ信仰に一矢報えた、本邦唯一のデータ満載ではないでしょうか。 自画自賛となるので止めますが いずれ評価は定まると思われます。 ■ 対話サロンの報告です 1月の青森市広報誌に掲載される予定なので主な質問・提言を列記して報告に代 えます。 01.横内水源は、単に美味しいだけでなく安全の字句も加えるべきである。 02.萱野高原側ゲートは、もっと北側に下げるなど水源地を自由に自然観察で    きるようにしてほしい。 03.大坪地区等18年度以降の植栽は、全面的に賛成である。 04.植栽に当たっては、苗木植栽だけでなく種子の直撒きも検討してほしい。 05.この際苗木、種子は、八甲田山系等現地産を調達してほしい。 06.17年度2haのブナ植林は、中止して苗木は無立木地に廻すべきである。 07.植栽計画2haのブナ植林は、賛成である。 08.現在の水源保護条例は、水質保護に特化されている。真に水源保護に留意    した専門家による諮問会を規定した条例が必要である。 09.環境問題の計画策定では事後説明が多い。もっと事前の市民説明が必要で    ある。 10.ブナ植栽密度試験区が設定された。今後の調査計画は?。 11.自然環境問題では 総合的視野に立った行政と市民の対話ネットが必要で    ある。 12.青森市所有の水源林に止まらず国有林を含めた集水域全体の水源涵養林の    管理が必要であり、そのためには森林生態や水源涵養等専門家の意見を質    すことは必須である。 ■ 引き続き対話は必要です 「日本一美味しく安全な水を守るため」次の二点については、その実現に向け引 き続き対話が必要です。 当会としても必要があれば全面的に協力したいものです。 1.水質保全に止まらず真の水源保護の方策として専門家と市民参加の話し合い   の場を条例化する事。   (専門家=森林生態・水源涵養・植生研究者) 2.水源涵養の啓蒙運動として水源地に於ける観察会(仮称)を上記専門家と市   民参加のもとに毎年開催すること。 以上です。


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